石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」に掲載された、過去の記事よりQ&Aをご紹介!石田衣良の回答もご覧頂けます。

▼Q▼
不平不満ばかり口にする人に疲れてしまいます。普段は気さくで話しやすい人なのですが、何かあると、愚痴や不平不満のLINEや電話が増え、その対応に疲れています。たとえば子どもが具合悪くなったときには朝の6時30分ごろからLINEが始まり、看護師さんの対応についての不満、協力的でない旦那さんへの愚痴、旅行をキャンセルしなくてはいけなくなったこと、義母に対しての文句まで……。こちらの都合に関係なくLINEがあるので、返信の言葉にも困ってしまいます。パート先でイジメにあっている話や、隣人トラブルも抱えていて、こちらも聞いていて楽しい話ではなく、苦痛になっています。冷たい態度もとりにくいので、良い方法があれば教えてほしいです。

【A】

これはあなたの側に問題がありますよね。ようするに、あなたと友達のあいだに上下関係ができちゃっているんですよ。あなたは「すべてのLINEを読んで対応しなくてはいけない」と思いこんでいる。「私も忙しいからこれで終わりにするね」という一文が打てない人なんです。それでずっと自分が被害者だといっているんだけど、その状態を勝手に続けているのはあなただと思うな。ときどき無視して、あとで「何よ?」といわれたら「忙しくて返せなかったんでごめんね」ってニコニコしていればいいんです。いくらでも方法はあるのに、あなたは「人間関係はこういうものだ」と思いこんで、その関係に依存してしまっている。たぶん学生時代からこのパターンだと思うんだよね。そういう人目がけて、不平不満がある人や、いつも問題を抱えている人は寄ってくるものなんです。 こういう場合は自分のほうに問題があるんだと思ってシャットオフする回路を考えてください。当然、みんなそれなりに切羽詰まってLINEやメールを送ってくるので、なかなかシャットオフできないかもしれません。だから「3回やりとりしたら、あとは返さない」というようなルールをつくって「これ以上送ったら返ってこないんだな」とわかるような対応をするとかね。自分なりにルールを決めてちゃんと対応していく。そうじゃないと逆にあなたの側にストレスがたまってこの関係が壊れてしまうので。 それとこの相手にも問題があるよね。パート先のいじめと、隣人トラブルと、義母との関係。それをぜんぶ抱えているということは、彼女トラブルメーカーなんです。なので、この関係を続けていたらあなたとのあいだでもトラブルが起きる可能性がある。それを未然に防ぐためにも、ある程度のところで歯止めをかける自分なりのルールをつくって返信をやめる。あるいは「忙しいからこれで終わりにする」というような終了告知をするというようなことを考えてやらないといけないですね。

 

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