booktalk-2

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消えてしまった街の本屋のエッセイ。
短篇はぼくが観てきた「映画館」の歴史について。
夏が終わって、なぜか懐古的でセンチメンタルな
ブックトークになりました。

石田衣良

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石田衣良ブックトーク 『小説家と過ごす日曜日』
第30号を配信しました。

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今週の目次
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00 PICK UP「前向きになれる本を教えてください」
01 ショートショート「ぼくの映画館史」
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈30〉
03 “しくじり美女”たちのためになる夜話
04 IRA’S ワイドショーたっぷりコメンテーター
05 恋と仕事と社会のQ&A
06 IRA’S ブックレビュー
07 編集後記
今回は「衣良とマコトのダブルA面エッセイ」の中から冒頭をちらりとご紹介。

石田衣良とご存知『池袋ウエストゲートパーク』の主人公マコトが、 考えたこと、感じたことを、誠実に自己検閲なしで語っています。

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02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈30〉
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◇なつかしい本屋さんの話   石田衣良

東京に熱帯低気圧がきた大雨の夜、有楽町のよみうりホールは半分ほどの来客で埋まっていた。読売新聞の活字文化推進会議が主催するイベントがあったのだ。タイトルは「本屋さんにいこう@有楽町」。いや、いい題名だなあ。

パネリストとして参加したのは、講談社の元名物編集長と出版ジャーナリスト、それに作家を代表してぼく。おまけにビブリオバトルの各年代優勝者(すべて女性!)。

ジャーナリストが口を開いた。

「日本には最盛期2万3千軒の本屋さんがありました。それも今は半減しています。その時点で日本の2倍以上の人口があるアメリカよりも多かったのです」

「そうですよね、海外ではマガジンスタンドとブックストアは別々ですから」

とぼく。続けていった。

「でも、普通の街のあちこちにあった家族経営の本屋さん、あれが日本の本の世界を支えていたと思うんです」

そうなのだ。街の本屋さんは交番に似ている。交番があちこちにあることで日本の治安は、海外に比べ段違いにいい。いくつかの国は日本に視察にきて、交番制度を本国に導入している。同じように街の本屋さんも、本好きな国民をつくるうえで、おおきな役割を荷なってきた・・・続きはブックトーク第30号で……)

 

◆街の灯台   真島マコト

おれが子どもころは、まだ池袋の街にはいくらでも本屋があった。

駅まえの大型書店じゃなく、タバコと雑誌とマンガ、それに文字の本が少々。

そんな感じの街の普通のちいさな本屋だ。

中学生になると自転車にのって、よく遠くの本屋にダチと遠征したものだ。

もちろん地元の本屋じゃ買えないエロ本を買うために。

あのころはまだガキでみんなビビっていたから、いざ買おうとすると手が震えてしまったものだ。

がちがちのエロ本を買おうと決心しているのに、あまりの恐怖にとなりにある「週刊プレイボーイ」をレジにもっていったりしてな。

そういうのはあとで馬鹿にされるから、ほんとは逆にはずかしいんだけどな。

普段は無口で大人しいやつがばりばりのSM雑誌なんかを口うるさそうなオヤジのまえに平然とおいたりすると歓声でむかえられ尊敬されたもんだ・・・続きはブックトーク第30号で……)

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毎回、驚きの質問が飛び交う「恋と仕事と社会のQ&A」コーナー。

今回の質問を駆け足でご紹介します。(抜粋でごめんなさい!)

  • ▼PickUp▼42歳男です。妻と2歳の子どもと暮らしています。石田さんの「世間の価値観にはまっていると落ちていくことになる」との言葉が印象的でした。読書をすることによって、自分の価値観を見つめ直していきたいです。しかし、やることに追われす……
  • ▼Q.1▼20代代女子です。最近、テレビで昔の曲の特集をみていたら親世代のフォークソングや歌謡曲が心に響いていいなと思いました。衣良さんはおすすめの日本人シンガーはいますか?
  • ▼Q.2▼この間、不倫相手がわたしのことを奥さんの名前で呼びました。それは別にいいのですが、逆のパターンで、奥さんのことを私(愛人)の名前で呼んでいたらどうなっていたんだろうと思うと戦慄が走りました。GPS対策で、デートに行くときはスマホを……
  • ▼Q.3▼高2男子です。彼女がSEXをしたがらないのですが、どうしたらいいでしょうか。恥ずかしいからと言います。彼女の性欲を開花できてないのはぼくのせいだと思うのですが、どうしたらいいかわかりません。3回くらいはなんとかしました。ぼくの事き……
  • ▼Q.4▼39歳の主婦です。主人に離婚を切り出されました。私としては絶対に別れる気はありませんし、万が一別れるとしても、年齢が年齢なので子どもだけはほしいと思っています。しかし夫とは数年前からセックスレス。そこで人工授精をお願いしましたが、……
  • ▼Q.5▼22歳の整体師の見習いです。腕がいいと評判の整体師のもとで修行をしています。ただ、その整体師の先生がなんだかいやらしいのです。お店を閉めたあとに、私に実践指導をしてくれるのですが、必要以上にお尻をぎゅっと掴んだり、手を握ったり、ブ……
  • ▼Q.6▼27歳男性です。まわりの人からは優しい人だとよく言われます。ただ、自分の中には暴力的な衝動があります。たとえば、駅のホームや街中で若くて派手な女性を見かけると、理由もなく暴力を振るいたくなってしまうのです。もちろん、実際にはそんな……
  • ▼Q.7▼看護師として、仕事や勉強にと忙しい日々を送っている間に、気づけば30歳になりました。これまで、意識して避けていたわけではないのですが、異性との縁がなく、いまだに処女です。30歳で処女というのは恥ずかしいことなのでしょうか? いっそ……

 

さてさて、石田衣良の回答は?

続きはブックトーク本編でお楽しみ下さい。

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石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』では、読者からの人生相談を募集中。

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