booktalk-2

────────────────────────

「だいじょうぶです」は無関係のワード?

短篇は最高に仲よしの母子のホラーストーリーです。

 

石田衣良

────────────────────────

石田衣良ブックトーク 『小説家と過ごす日曜日』
第14号を配信しました。

────────────
今週の目次
────────────

00 PICK UP「やる気スイッチはどこにあるの?」
01 ショートショート「最高に仲のいい母娘」
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈14〉
03 “しくじり美女”たちのためになる夜話
04 IRA’S ワイドショーたっぷりコメンテーター
05 恋と仕事と社会のQ&A
06 IRA’S ブックレビュー
07 編集後記

今回は「衣良とマコトのダブルA面エッセイ」の中から冒頭をちらりとご紹介。

石田衣良とご存知『池袋ウエストゲートパーク』の主人公マコトが、 考えたこと、感じたことを、誠実に自己検閲なしで語っています。

──────────────────────
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈14〉
──────────────────────

◇「だいじょうぶです」の時代   石田衣良

正月休みに久しぶりに妹と話をした。父は亡くなっているので、主のいない家でのことだ。

「最初に『だいじょうぶです』っていわれたときは、どういう意味かぜんぜんわからなかったな」

彼女は国際線をもう四半世紀も飛び続けるベテランCAである。ぼくにはその言葉の意味さえわからなかった。

「だいじょうぶですって、どういう状態で誰がいうのかな」

うーんといって妹はこたえた。

「日本の若い人しかいわないかな。それもここ3年くらいで耳にするようになった。わたしたちの仕事はあれこれお客様にサーブすることだから、飲みものとか食事をサービスしようとするときに、日本人の若者がいうの。『だいじょうぶです』って」

「ああ、そういうときのだいじょうぶなんだ」

「そう、でも最初は意味不明で、サービスが必要なのか不要なのかって考えちゃった。結局、英語でいうなら『リーブ・ミー・アローン』とか、『ドント・ディスターブ』っていうことなんだと気がついたけど。CAにしたら、そちらのほうが楽でいいんだけど、他の国の人はああいうことはいわないな」

しばらく黙って考えこんでしまった・・・続きは1月22日発行のブックトーク第14号で……)

 

◆だいじょうぶな訳ないだろ   真島マコト

いくつになったら落ち着けとか、いくつになったら結婚しろとか、いくつまでに子どもをもてとか、家やマンションを買えなんていう年齢による決めごとが、おれは大嫌い。

余計なお世話だよな。だいたい日本人が好きな世代論なんてそうとう怪しいものだ。年が20だろうが30だろうが、50だろうが60だろうが実際には年齢による違いよりも、個人差や地域差のほうが遥かにおおきいだろ。

個人個人みんなばらばらなんだから。

おれたちはそろそろ年齢で輪切りにして、何百万という人間をみな似たようなものだと雑に扱うのを止めたほうがいい・・・続きは1月22日発行のブックトーク第14号で……)

────────────────────────

毎回、驚きの質問が飛び交う「恋と仕事と社会のQ&A」コーナー。

今回の質問を駆け足でご紹介します。(抜粋でごめんなさい!)

  • ▼PICK UP▼19歳大学生男子です。試験勉強やレポートなど、やらなければいけないけどやりたくない時、どうしたらやる気になるのでしょうか。やる気スイッチを見つける方法を教えてください。
  • ▼Q.1▼精神障害を持つ母です。1歳の息子がいます。周囲の力を借り、社会資源を利用して育児をしています。もう少し子どもが大きくなって、私の障害について知るとき、どんな言葉で伝えようか悩んでいます。
  • ▼Q.2▼ぼくは29歳の小説家志望の、現在は映像作家として活動している者です。先日初めて新人賞に応募したのですが、結果は二次落ちでした。小説のノウハウについては一通り勉強したのですが、最近の悩みはどんな創作物を見ても分析的に見てしまって、昔……
  • ▼Q.3▼45歳女性です。一緒に仕事をしている同僚について相談させてください。彼女は人に何かを忠告されることが嫌で、言われた瞬間にムッとした表情になり、明らさまに不機嫌になります。私は気が弱く、そんな同僚に合わせることで、今までは何とか波風……
  • ▼Q.4▼42歳女性。旦那とセックスレスです。産後、求められる回数が減りました。理由を聞くと「あなたを母にしか見られない。自分も仕事が疲れている」ということでした。しかし、その後、ラブホテルのものと思われるレシートが見つかり、旦那に聞いたら……
  • ▼Q.5▼福祉の窓口で働いています。特殊な環境で出会う高齢者だとは思うのですが、足腰を痛め、慢性疾患などで病院通いをしている方ばかりです。老眼で字もおぼつかなく、年寄りってどうしようもないという方ばかりです。健康にポジティブに歳をとるってど……
  • ▼Q.6▼会社員、後輩について。会社を辞めて子どもを産んで専業主婦をしています。そんな中、会社時代の同じ部署にいた後輩からよくLINEで連絡がくるのですが、その内容がいつも重くて悩んでいます。家庭のこと、病気のこと、自分の悩みなどをこと細か……
  • ▼Q.7▼3年付き合っている彼女がいます。そろそろ結婚を考えているのですが、彼女とその母親が常に一緒で、この先が不安です。ぼくとのやりとりはすべて母親に話して全部知っているし、予定もぼくじゃなくて家族の行事を優先します。親子仲が良いのはいい……
  • ▼Q.8▼先日クイズ番組に出演している衣良さんを拝見しました。眼鏡とジャケットが素敵でした。うちの旦那はファッションセンスがないのに自分自身はあると思っているので、私が買ってきた服を着てくれないことがあります。髪型も角刈りです。そういう変わ……
  • ▼Q.9▼私の携帯は親の名義で契約されており、契約の際に子どもロックのようなものをかけられました。そのためアダルトサイトなどは見られないようになっています。しかしこのロックは専用のアプリを導入し、そのアプリを介してウェブを閲覧することで回避……
  • ▼Q.10▼合コンではとりあえず女のオナニーの話をしてあげると100パーセント盛り上がります。他にも鉄板ネタはないかと探しています。もし男が好きな話題があったら教えてください。
  • ▼Q.11▼私の職場の男性はみんなお世辞が下手くそ。私が髪を切ったら、「あっ、○○ちゃん髪切ったんだ。本当にかわいいね」と言ってくれるんですけど、それがはっきり言ってお世辞丸出しなので嬉しくもありません。なぜ男はもっと流暢にお世辞が言えない……

さてさて、石田衣良の回答は?

続きはブックトーク第14号で・・・。

────────────────────────

石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』では、読者からの人生相談を募集中。

恋愛、就活、不倫、セックス、同性愛、お金、介護・・・さまさまなジャンルに石田衣良が鋭い切れ味でお答えしています。メルマガでは、1号につき10以上の質問に回答中。

そして、石田衣良ファンにも嬉しい、毎号のショートショート書き下ろし。

「メルマガ」と題してはいますが、実は文章量が原稿用紙100枚にのぼる、重量感のあるエンターテイメント・メディアなのです。

1号あたり400円(+税)で、石田衣良の人生コンサルティングが受けられて、さらに毎号新作が読めてしまう・・。

乾いた日常に、極上の愉しみをお届けします。

初月無料ですので、ぜひ一度、全編を味わってみて下さい。

【メールマガジン】石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』は、毎月第2・第4金曜日に配信中!

新コーナーに動画配信と、ますますパワーアップしております。

メルマガのご登録初月は無料。当月配信分、全てお試しいただけますので、ぜひお気軽にお楽しみ下さい。

詳細はこちら→https://ishidaira.com/booktalk/

────────────────────────

◆バックナンバー販売のお知らせ◆

過去に配信したメルマガバックナンバーは、以下よりご購入頂けます。

・キクタスストア http://kiqtasstore.com/ishidaira/
「バックナンバーを購入する」から
・夜間飛行    http://yakan-hiko.com/ishidaira.html
・まぐまぐ    http://www.mag2.com/archives/0001660015/

────────────────────────

Pocket
LINEで送る