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青春の終わりについての
ちょっと切ないエッセイと
初のSF短篇と充実の第6号です
お楽しみに!
石田衣良
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石田衣良ブックトーク 『小説家と過ごす日曜日』
第6号を配信しました。
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今週の目次
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00 PICK UP「ぼくが好きな女性のタイプ」
01 ショートショート「オーダーメイドベイビーズ株式会社」
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈6〉
03 “しくじり美女”たちのためになる夜話
04 IRA’S ワイドショーたっぷりコメンテーター
05 恋と仕事と社会のQ&A
06 IRA’S ブックレビュー
07 編集後記
今回は「イラとマコトのダブルA面エッセイ」の冒頭をチラリとご紹介!
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02 衣良とマコトのダブルA面エッセイ<6>
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この世界で起きるすべての出来事は、自分と無関係じゃない。
石田衣良と、ご存知『池袋ウエストゲートパーク』の主人公マコトが、普段から考えていること、感じていることを、誠実に自己検閲なしで語ります。テーマは森羅万象。とりあげて欲しいことがあったら、ぜひお知らせください。
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◇いくつまでが青春なの? 石田衣良
この質問は近くのカフェにランチの定食をたべにいこうとして、裸足でパンプスを履いているときに、玄関でいきなり聞かれたもの。相手はちょうど『4TEEN』真っただなかの長女である。
ん、どういう意味だろう。青春映画的な甘酸っぱいトーンなのかな。そう思って敵の顔をみると、うんざりという表情をしている。青春なんて面倒なものは、入口ですでにうんざり。
「そうだな、普通は10代なかばから10年か15年くらいを青春というんじゃないかな」
「そうなんだ、先は長いなあ」
口先で一般的な定義を話しておいた。けれど、ぼくは家の前の長い坂道を目黒川にむかって下りながら、ぜんぜん別なことを考えていたのだ。この時代では青春は従来の定義より、遥かにはるかに長い。ほんとにうんざりするくらい。
ぼく自身、ああ青春はこれで終わったなとしみじみ感じたのは、ほんの数年前のことだ。半世紀を生きた50歳の誕生日だった。20代30代のあなたは、そんなの気もち悪いというかもしれない。でも、実感として多くの男性の場合、青春が終わった感覚をなかなか確定的にもてずにいるものである。
20代は未経験だが元気満タン、当然青春時代の正午だ。30代になっても、スポーツ選手以外で普通の社会人生活を送っていたら、とくに体力の低下は痛感しない。これまでの元気に、経験による知恵が加わり、さらに絶好調。
またそれまであまり遊んでいなかった人は、この年代でほんとうの大人の遊びを覚えるので、遅れてきた青春の果実を味わっている人も多いのではないだろうか。
そこに40歳の大台の誕生日がやってくる。身体はちょっと疲れやすくなっている。でも、体力的にまだ問題は感じない。経験による知恵だけでなく、社会的なポジションも確立されて、仕事に自分の意思を反映できるようになっている。公私ともに盛り上がるのだ。いい仕事をしている友人に話を聞くと、みな40代が生まれてから一番楽しかったという。
こんな感じの30年間が続いたら、それは「あれ、おれの青春もう30年か、やけに長いなあと」自分でもびっくりすることになる。それなりに忙しいけれど、ぼんやり小説を書き続けてきたぼくなど、その典型だ───
(続きは9月25日発行のブックトーク第6号で……)
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毎回、驚きの質問が飛び交う「恋と仕事と社会のQ&A」コーナー。
今回はこんな質問が届いています。
▼Q.1▼
私は男の人と付き合う前に、別れる時のことを想像するクセがあります。まだ始まってもいないのに、どういう問題が起きて、どういうところが嫌になって、別れるときはどうしようかと妄想して、面倒くさくなってしまいます・・・
▼Q.2▼
以前のメルマガで、私の「長く妻子あるひととつきあっています」という質問に答えてくれてありがとうございます。最近は不倫相手以外のボーイフレンドを探すのが面倒だと思っていました・・・
▼Q.3▼
夢を追いかけて独立しようか、安定した会社員のままでいようか迷っています。個人が活躍できる世の中になってきたようにも感じますが、このように迷っている時点で独立には向いていないのかもしれません。これからの社会、どのようになっていくと思いますか?
▼Q.4▼
「自信を持ちたい」と思ってビジネス系、経理系の資格を5つくらいとりました。頭が良くないので、とるまでに4年かかった国家資格もあります。でも、いくら資格をとっても、不安は尽きません・・・
▼Q.5▼
私は自分の娘が好きじゃありません。ハッキリ言って嫌いです。娘は今高校生です。嫌いな理由は、娘が部屋を片付けないこと。尋常でないくらい荒れていて、部屋中がゴミ箱、あるいは豚小屋のようです。生まれたときからすごく可愛がってきた娘ですが、今は憎らしくてたまりません。こんな私は異常ですか?
▼Q.6▼
子どもの同級生のお母さんで付き合いたくない人がいます。距離を保って接している分には問題ないのですが、最近子どもがその方の子どもと仲良くなって、「遊びに行きたい」とか、「自宅に来てもらいたい」と言うようになりました。そういう時どうしたら・・・
▼Q.7▼
うちの主人は気に食わないことがあるとムスッとしてしまい一週間口をきいてくれなくなります。なんで怒っているのか、どうしてほしいのか、話し合わないと何の解決にもならないのですが、それが面倒くさいのか無口になってしまいます・・・
さてさて、石田衣良の回答は?
続きはブックトーク第6号で・・・。
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