────────────────────────
「月イチ2文」が生まれた夜のエッセイ、
短篇はブックカフェでの読書会を元にした実話です。
やっぱり本の話はおもしろいね。 ♯月イチ2文
石田衣良
────────────────────────
石田衣良ブックトーク 『小説家と過ごす日曜日』
第18号を配信しました。
────────────
今週の目次
────────────
00 PICK UP「ミスをすると落ち込みすぎてしまいます」
01 ショートショート「土曜日の読書会」
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈18〉
03 “しくじり美女”たちのためになる夜話
04 IRA’S ワイドショーたっぷりコメンテーター
05 恋と仕事と社会のQ&A
06 IRA’S ブックレビュー
07 編集後記
今回は「衣良とマコトのダブルA面エッセイ」の中から冒頭をちらりとご紹介。
石田衣良とご存知『池袋ウエストゲートパーク』の主人公マコトが、 考えたこと、感じたことを、誠実に自己検閲なしで語っています。
──────────────────────
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈18〉
──────────────────────
◇「月イチ2文」が生まれた夜 石田衣良
それは日曜日の夜だった。
時刻はもう11時半過ぎ、ぼくは風呂上がりのパジャマ姿でソファでだらだらしていた。
あとはもう寝るだけだ。夜のテレビはつまらない。天窓を見あげながらぼんやり考える。
「どうして本はこんなに売れなくなってしまったんだろう」
本の世界で生きている作家には深刻な問題だ。
それは出版社、取次(本の問屋)、全国の書店、印刷会社、製紙会社などなどすべての関係者にとって頭の痛い難題だ。
そのときふと思った。いつまでも安全な場所にいて事態を分析したり、憂慮したりしていてもどうにもならない。
たったひとりの個人でもいいから具体的な運動を起こしたほうが、きっといいのだ。
気がつけば、ぼくはスマートホンを手にとりツイッターに打ちこんでいた。
「月1回本屋さんで2冊文庫本を買う」運動を始めよう!
1冊はお楽しみのため、もう1冊は自分を磨くため・・・(続きはブックトーク第18号で……)
◆マイ・ブックストア 真島マコト
池袋はご存知のとおり、新刊書店の激戦区だ。
東口にはビルが丸々ひとつ本で埋まったジュンク堂と三省堂書店。
三省堂は以前はリブロ書店で、おれがこの街で一番よくつかっていたいきつけだった。閉店は残念だけど、跡地にそのまま三省堂がきてくれたからまあ問題はないよな。
それに西口にはくまざわ書店と旭屋書店。
こちらは店の規模としては東口にかなわない感じだが、いい店だ。
うちの果物屋は西口にあるけれど、本を探しにいくときはびっくりガードやハッピーロードを抜けて線路の向こう側にいくことになる。
おれは高校を卒業するまで、ろくに本など読んだことがなかった。
うちには読書家はいないし、本棚だってない。
まあ本好きが育つような環境ではなかったのだ。
だけど、自分で文章をすこし書くようになって本を見る目が変わった。
バルセロナのメッシのゴールや日ハムの大谷のストレートは確かにとんでもなくすごいよな。でも、本の世界にもそういう化物はいくらでもいるのだ。サッカーや野球に比べて歴史が長いから、もっとすごいやつが綺羅星のように存在する。(続きはブックトーク第18号で……)
────────────────────────
毎回、驚きの質問が飛び交う「恋と仕事と社会のQ&A」コーナー。
今回の質問を駆け足でご紹介します。(抜粋でごめんなさい!)
- ▼PickUp▼ぼくは仕事でミスをしたときの落ち込みっぷりが半端ではありません。自分をすごく責めてしまいます。でも、切り替え上手な人はミスをしてもしょうがないと流せるし、引きずらないし、プラスに転換できます。どうしたらそんなふうに物事をとら……
- ▼Q.1▼21歳、女子大生です。好きな人の前でお酒を飲むと、テンションが上がりすぎてしゃべり倒したり、ボディタッチしすぎたり、とにかく相手を引かせてしまうことが多々あります。どうしたらもっと自然に彼との会話を楽しむことができますか?
- ▼Q.2▼19歳、大学生男子です。今まで枠からはみ出ないように堅実に生きてきて、それなりの大学にも進学できました。これまで、自分の意見を言う時は多数派になるようにしてきたと思います。ですが、大学でいろんな人に出会う中で、少し変わった個性を持……
- ▼Q.3▼44歳女性です。最近、子育ての疲れからか、小説を読んだり音楽を聴いたりということが気分的にできなくなってきてしまいました(石田さんの小説は読めます)。音楽もクラシックやジャズが落ち着くので好きでしたが、それさえも聴けなくなってきて……
- ▼Q.4▼自分のやりたいことが分かりません。でも仕事はやりがいがあって楽しいし、家庭は円満で、現状に何の不満もありません。でも「現状に満足して、特に目標や理想がないぼくは、志の低いダメな人間かな」と不安に思うことがあります。このままの自分を……
- ▼Q.5▼最近、気になる女の子ができました。今度、その子と映画を見に行って、帰りにご飯も食べることになりました。うまくいけば彼女になってほしいと思っています。ちょっと気になるのが、彼女が無職なことです。たまにであれば、映画や夕食代もおごって……
- ▼Q.6▼3年前に、仕事関係で出会った彼から猛烈にアプローチされて付き合うようになりました。彼は社会的ステータスが高く、性格も明るくて誰からも人気があります。ただし、既婚者で3人の子どもあり。当時の私は結婚に興味がなく、また束縛されるのも嫌……
- ▼Q.7▼友達と話していると「視野が狭いな、自分しか見えてないな」と思うことが多々あります。そういうときは教えてあげるべきなのでしょうか? それとも、それも個性だと思って受け流すべきでしょうか?
- ▼Q.8▼石田さんはいろんなところに旅行されているイメージがあります。海外に行ってみて、今までで一番よかった国はありますか? また、子連れでも楽しめるおすすめの国やスポットがあったら教えてください。
- ▼Q.9▼ショートショート拝読しました。確かに母と娘で仲がいい親子が増えていますよね。ところで、父親で仲がいい親子も、父と娘、父娘で仲がいい親子も増えているような気がするのですが、どう思われますか。流行の若手女優が、「お父さんと仲良くてまだ……
- ▼Q.10▼私の主人の家は集まりごとが多くて毎月のように集まってお祝いします。誰かの誕生日、母の日、父の日、敬老の日、クリスマス、正月と1年はなんでこんなにイベントばかりなんだと思ってしまいます。正直、私は面倒です。みんな悪い人ではないけれ……
さてさて、石田衣良の回答は?
続きはブックトーク本編でお楽しみ下さい。
────────────────────────
石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』では、読者からの人生相談を募集中。
恋愛、就活、不倫、セックス、同性愛、お金、介護・・・さまさまなジャンルに石田衣良が鋭い切れ味でお答えしています。メルマガでは、1号につき10以上の質問に回答中。
そして、石田衣良ファンにも嬉しい、毎号のショートショート書き下ろし。
「メルマガ」と題してはいますが、実は文章量が原稿用紙100枚にのぼる、重量感のあるエンターテイメント・メディアなのです。
1号あたり400円(+税)で、石田衣良の人生コンサルティングが受けられて、さらに毎号新作が読めてしまう・・。
乾いた日常に、極上の愉しみをお届けします。
初月無料ですので、ぜひ一度、全編を味わってみて下さい。
【メールマガジン】石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』は、毎月第2・第4金曜日に配信中!
新コーナーに動画配信と、ますますパワーアップしております。
メルマガのご登録初月は無料。当月配信分、全てお試しいただけますので、ぜひお気軽にお楽しみ下さい。
詳細はこちら→https://ishidaira.com/booktalk/
────────────────────────
◆バックナンバー販売のお知らせ◆
過去に配信したメルマガバックナンバーは、以下よりご購入頂けます。
・キクタスストア http://kiqtasstore.com/ishidaira/
「バックナンバーを購入する」から
・夜間飛行 http://yakan-hiko.com/ishidaira.html
・まぐまぐ http://www.mag2.com/archives/0001660015/
────────────────────────