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プレミアムフライデイを考えるエッセイと
貧しいけれど圧倒的に幸福な恋人たちのショートショート。
格差社会だって幸福になっていいのです。
石田衣良
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石田衣良ブックトーク 『小説家と過ごす日曜日』
第41号を配信しました。
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今週の目次
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01 ショートショート「質素に賢く美しく」
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈41〉
03 編集部ベストセレクション〈ブック編〉
04 IRA’S ワイドショーたっぷりコメンテーター
05 恋と仕事と社会のQ&A
06 IRA’S ブックレビュー
07 編集後記
石田衣良とご存知『池袋ウエストゲートパーク』の主人公マコトが、 考えたこと、感じたことを、誠実に自己検閲なしで語っています。
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02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈41〉
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◇プレミアムフライデーを考える 石田衣良
2月最後の金曜日、いよいよプレミアムフライデーが始まった。
日本のGDPの6割を占める消費を喚起するため、毎月第4週の金曜日は午後3時で切りあげる。もちろん早あがりしたら、街にでて買いものや食事でも楽しんで、せいぜいポケットマネーをつかってもらいたいという政府の魂胆だ。
プレミアムフライデーには反対意見もけっこう多い。
官公庁や大企業はいいけれど、中小零細にはそんな余裕はない。だいたい月末のいそがしいときに、就業時間を削るなんて問題外。残業も制限されたうえプレミアムフライデーと仕事の時間が減らされていくのに、仕事量はぜんぜん変わらない。結局は仕事を自宅にもち帰るか、サービス残業をする結果に終わるだろう。
いやはや、みなさんの反対、お怒りごもっとも。
でもね、こういうことは誰かが、えいやあ!と始めなければ定着はしないのだ。今の日本人の働きかたを無条件で肯定する人などいないだろう。過労死はどこの国にもあてはまる言葉が存在しないので、世界中どこでも「KAROSHI」でつうじる国際語になっている。思えば今から30年ばかり昔、週休2日制を導入する際にも、今回のプレミアムフライデーへの反対意見と同じことをみな口にしていた・・・(続きはブックトーク本編で……)
◆うちには関係ないけれど 真島マコト
うちの店は広さ数坪、従業員はおふくろとおれだけの超零細だ。
当然あらゆるプレミアムとは無縁な仕事であり生活だ。
だから、まあ今回のプレミアムフライデーは、勝手にやってくれというのが正直な感想。
だけどさ、毎晩池袋駅西口を産卵時の鮭みたいに駅にむかう、会社員の顔の暗さを見てると、やっぱりこんなに無理して働いたらダメだよなって、正直考えてしまう。
生きるために働くっていうのがただしい順番だろ。
それが今の日本人はみんな働くために生きている。
とくに男たちのほとんどがね・・・(続きはブックトーク本編で……)
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毎回、驚きの質問が飛び交う「恋と仕事と社会のQ&A」コーナー。
今回の質問を駆け足でご紹介します。(抜粋でごめんなさい!)
- ▼PickUp▼私の夫はプログラマーです。おそらく在宅勤務制度を利用すれば家でも仕事ができると思うのですが、『会社というものはコミュニケーションが一番の仕事なんだ』と主張し、毎日、朝から深夜まで働いています。私はいろんな会社が在宅勤務制度を……
- ▼Q.1▼20歳・大学生の女子です。隠し事が苦手です。なのに先日1年くらい付き合った同じバイト先のカレと別れ、同じバイト先の別の男性と付き合うことになりました。新しいカレは公表したがっていますが、元カレとの関係上、私は隠し通していきたいので……
- ▼Q.2▼19歳・フリーターの女子です。半年前から付き合い始めたカレのある行動が最近ムカついてしかたありません。鏡のあるところで自分の姿を見つめたり、髪をセットしたりします。ファミレスなどで私が話しているときも、気がついたら鏡をずっとみてい……
- ▼Q.3▼30歳、女性からです。以前メルマガかポッドキャストで、趣味は順繰り回るもの。ブームが過ぎても歳を経てまた再熱した際に楽しむのも良く、末長くお付き合いできる趣味が3つ位あると良いと聞き、なるほどと思い今までハマってきた趣味を書き出し……
- ▼Q.4▼今『東京タラレバ娘』というドラマが人気です。私もアラサーのタラレバ娘なのですごく共感しちゃいます。25歳のころ、付き合っていた彼にプロポーズされたんですけど、「もっといい人に出会えるかも」と思って断ったのをすごく後悔しています。「……
- ▼Q.5▼43歳の女性です。2年前に今の夫と再婚しました。お互いバツイチ同士で、彼には13歳の女の子がいます。最初から私に対しては、ツンとした冷たい態度をとる子でしたが、時とともに慣れてくれるだろうと思っていました。しかし、結婚後、娘の態度……
- ▼Q.6▼私は35歳で男性経験がありません。今まで付き合いたいと思う人は既婚者や彼女がいる人ばかりで、そうなると自分からは積極的にいくこともできず、女子と遊んでいるのに満足していたこともあり、気づけばいい年になっていました。お見合いや友達の……
- ▼Q.7▼主人が転勤で九州の支店に配属されることになりました。ついていくかどうか迷っています。家を買ってしまったのと、実家が近いという理由で残りたいという気持ちと、子どもがまだ小さいので父親のそばにいさせてあげたいからついていきたいという気……
さてさて、石田衣良の回答は?
続きはブックトーク本編でお楽しみ下さい。
【読者のみなさまへお知らせ】
足掛け3年にわたりお届けしてきた、この”石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」”ですが、4月より新しいメディアに生まれ変わることとなりました。
その名も「石田衣良のブックサロン 世界はフィクションでできている 」という、双方向の交流ができるサロン形式のサービス。
https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.html
みなさんと、より濃密で双方向にコミュニケーション出来るよう、Facebook「秘密のグループ」機能を使ったオンラインサロンです。
これに伴い、有料メルマガ”石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」”は役目を終え、3月24日の配信をもって終了となります。
(毎月の自動課金も、3月分をもって自動的に停止となります。)
今までお読みいただき、本当にありがとうございました。
以下、石田衣良より、ブックサロンのご紹介メッセージです。
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世界は先が見えず、ネットには攻撃的で強い言葉ばかりはびこっています。「普通」にしっかりと生きている人が生きづらい困った時代です。
でもほんとうは迷いながら、毎日をしっかりと生きている「普通」の人こそ、主役なのです。
そんな人同士が集まって、本や音楽や社会の話、仕事や恋愛やこれからの世界の話を、のんびり大人の余裕をもって話しあうちいさな社交場=サロンをつくれないか。
そう思って、新しいネットサロンを始めることにしました。今、ぼくがおもしろいと感じること、気になることすべてを伝え、会員のあなたと親密に仲よくやりとりができる双方向のサロンです。
お気軽にご参加ください。嵐の時代に、ひっそりあたたかに語りあう友人同士の小部屋をつくりましょう。進行と主催は作家・石田衣良がつとめます。
石田衣良
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