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▼Q▼
もともとつきあっていた彼氏がいたのですが、その彼氏の相談をしているうちに、相談相手のことを好きになってしまいました。その方は結婚されている19歳年上の男性です。やさしい言葉をかけてもらっているうちに、彼になびいてしまい、いつしか他人には言えない恋愛をするようになってしまいました。しかし不倫相手とはいつ結婚できるのか明確ではなく、私も不安が多くなってきました。「いちばん愛しているのはお前だ」「俺の帰る家はない」など、家族との関係は修復できないことをアピールしてきます。「将来は一緒に暮らしたい」という彼の言葉を信じる自分もいますが、まわりにウソをついて生きていくのもつらくなってきました。どうしたらいいでしょうか?

【A】

ふうむ、20歳半ばの女の子と、40代男性の不倫ということですね。こういう場合は目の前にいる女の子に離れていってほしくないので、つい「俺の帰る家はない」と言ってしまうんですよね。けっこうよくあるのは、「妻とはセックスレスで家庭内離婚だ」といいつつ、「3人目の子どもができちゃった」というパターンです。あなたはまじめだと思うんだけど、あまりにも相手の言うことを真に受けて信じすぎていますね。たぶんこの彼、「別れてお前と結婚したい」と言いながら、実際に行動に移すことはないと思います。やっぱりここも揺さぶりをかけてみないとダメなんじゃないですかね。「あなたとつきあっていて、楽しいけど、やっぱり将来も不安だし、若いボーイフレンドを作ってみようかなと思っている」とか、「日曜日に遊べないのはさみしい」ということをちゃんと言ったほうがいいですよ。

ただ、この場合は、どこかで別れる決断をあなたのほうがしないと、彼はこの関係がラクで気持ちがいいので延々とひっぱると思うんです。できれば20歳半ばのうちに、あと1年2年くらいのところで自分でケリをつけないとダメじゃないですかね。

20代前半だったら、不倫もちょっとした寄り道で、人生経験と言えるけれど、そこから5年、10年と引っ張る人って意外と多いんですよ。気がつけば30代半ばになっていて、そこで初めて自分の人生を考え直すために別れて、他の男性と結婚を前提につきあうことを考えると、ハードルが高くなりますよね。なので、26、27歳くらいまでに別れる準備をして、ケリをつけてください。

ちょっと考えて欲しいんですけど、彼が奥さんと別れて一緒になったとしても、その先に幸せな結婚生活が待っていると思いますか? ぼくは適当なところで別れて、若いボーイフレンドを探したほうがいいと思うなあ。この彼、あなたが夢中になってあれこれいうほど、いい男じゃないですよ。基本は惰性でつきあっていると思います。同世代の男の子よりも大人なので「ちょっといいな」と勘違いしてしまったぐらいじゃないですか。

よく海外のプロポーズで、ものすごくロマンチックなことを言う男性っているじゃないですか。「俺の帰る家はない」とか「妻とはうまくいっていなくてお前だけだ」というのは、だいたいそういうロマンチックなアホなので(笑)。逆に家の中では奥さんにそういう甘い言葉をかけているものですよ。

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