石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」に掲載された、過去の記事よりQ&Aをご紹介!石田衣良の回答もご覧頂けます。

▼Q▼
大学2年生の男子です。サークルにバイト、空いた時間があればボランティアに参加して、大学生活を楽しんでいます。それなりに充実した日々ではあるのですが、漠然と「もっと将来の自分の糧になるような有意義な過ごし方があるのでは?」と思ってしまいます。衣良さんが学生時代を振り返ってみて、してよかったこと、しておけばよかったことがあれば教えてください。

【A】

あなたは、すごくまじめなひとだから、自分にプレッシャーをかけすぎているんだと思います。ボランティアをやって、バイトをして、勉強もがんばっているんでしょう。ぼくが大学生のときにはボランティアなんてなかったですし、やっていたことと言えば、バイトぐらいです。サークルも少しは行きましたけど、そんなに熱心じゃありませんでした。基本的にはブラブラして音楽を聴いて、映画を見て、本を読んでいましたね。「新卒採用で会社に入りたい」という気持ちもなかったので、あなたよりもっと未来に対して不安を持っていたと思います。

あなたは「将来の役に立つことだけしよう」と思っていますが、長い目で見ると、ゆっくり迷ったり、考えたりする時間をとるほうがいいかもしれません。学生時代って、くだらないことを果てしなく何度も考えられる時間なんです。そういう豊かさや、ゆったり感というのを、意識して作ってみてはどうでしょうか?

たとえば、人のために使うのではなく、自分の人生を考えるためだけに夏休みをまるまる1か月使ってみるとか。たぶんそれは、大学を卒業したら、リタイアするまで一生持てないものです。そんなふうな「ムダなものの豊かさ」というのを経験しておくことが、将来のためになるんじゃないかと思います。ぼくの場合は、大学時代に読んだ本や映画というのが、今の創作の基礎になっているので、たぶん大学時代に戻ったとしても、同じように勉強せず、学校には行かず、就職科に寄りつきもせずに本を読んだり映画を見たりしているんじゃないかな。毎晩ディスコに行って、家に帰ってからは、明け方まで本を読んでいるという不思議な大学生でした。ぼくたちは「何かをやると将来の役に立つから、有意義だ」というふうに考えがちなんですけど、ムダなことも有意義になり得るんですよね。自分にプレッシャーをかけて、「成長しなければいけない」とがんばるのではなく、ゆったりと成長するための無駄な時間や、ゆるーいリズム感も意識してみるといいのではないでしょうか。

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