石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」に掲載された、過去の記事よりQ&Aをご紹介!石田衣良の回答もご覧頂けます。

▼Q▼
衣良さんはいつもクールで何事も客観視されているイメージがあります。そんな衣良さんから見た「作家・石田衣良」はどんな作家ですか?ご自身を偉大な作家だと思いますか(イジワルな質問でごめんなさい)?

【A】

ある種、器用な作家だなというイメージはあります。昔、編集者と話しているときに、ぼくがあまりにもいろんなジャンルのものを書くので「石田さんは本当は何が書きたいんですか?」といわれたんですよ。はたと考えてみると、今まで書かれていた全ジャンルの小説のおもしろいところを抜き出して、自分なりにぜんぶ書き直したいという気持ちはあるんだけど「こういう小説が自分の作品です」といって書きたいものはないんです。メッセージとしてどうしても伝えたいという強烈なことはない。そういう意味では、変な作家だなとは思います。その変なところが、時としてクールにうつることもあるのかもしれません。いつも自分自身を離れて見ているし、社会の状況や世界に関してもすごく離れて見ています。 昔は自分を変えてみたいなと思ったこともあるんですよ。一つのテーマを一生コツコツ掘り下げたりするのもかっこいいなと思ったんです。やってみようと思ったんだけどできなかったんですよね。そういうことが好きじゃないし、一つのことを掘り下げる人ってすごく熱量があって心が動かされるんだけど、肝心の小説がうまくないんですよね。ぼくは、どんなに素晴らしい作品でもうまくない小説が好きじゃないんです。だから微妙ですね。偉大というのがどういうくくりになるのかわかりませんけれど、偉大な作家というのは死んでから50年後くらいに判断されるんじゃないですかね。偉大というのは簡単に使えない言葉なのでね。

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