booktalk-2

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直木賞受賞の夜の私小説風短篇と
リオ・オリンピックのエッセイ!
選考待ちはなかなかスリリングですよ。

石田衣良

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石田衣良ブックトーク 『小説家と過ごす日曜日』
第29号を配信しました。

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今週の目次
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00 PICK UP「育児サークルに行くのが苦痛です」
01 ショートショート「3度目の夜に」
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈29〉
03 “しくじり美女”たちのためになる夜話
04 IRA’S ワイドショーたっぷりコメンテーター
05 恋と仕事と社会のQ&A
06 IRA’S ブックレビュー
07 編集後記
今回は「衣良とマコトのダブルA面エッセイ」の中から冒頭をちらりとご紹介。

石田衣良とご存知『池袋ウエストゲートパーク』の主人公マコトが、 考えたこと、感じたことを、誠実に自己検閲なしで語っています。

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02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈29〉
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◇リオ・オリンピック雑感   石田衣良

昔のオリンピックの印象というと、国の威信を両肩にずっしりと乗せた日本人選手が、プレッシャーでつぎつぎと潰れていくというもの悲しいものだった。東西がメダルの数で国力を誇示していた冷戦下はとくに。そんなに硬くなることないよ。好きで始めたスポーツじゃないか。どんなに真剣だろうと、そんなのただのゲームだよ。そう声をかけてあげたくなるくらい。

それが今回のリオでは違った。柔道やレスリングなどお家芸と呼ばれるいくつかのスポーツではまだ国威発揚というか、絶対に負けられない闘い感が残っていたけれど、ほとんどの種目で日本人の若者は伸びのびと実力を発揮していた。

実をいうとぼくはスポーツというのは無理やりルールを設定して、実生活では存在しない勝ち負けをはっきりと明確にする単なる遊びだと思っている。例えば陸上の100メートル走だ。確かにボルトは速い。でも、元気な人なら100メートルを20秒で走るのはさして困難ではないだろう。地球上の50億人くらいはきっと20秒以内で走れるはずだ。

暮らしていく上では、10秒でも20秒でも実用的にはなんの変化もない。だいたい全力疾走なんてしないしね。無理してあんなふうに1番を決めているだけなのである。すごいといえばすごいけど、ほんとはどうでもいいよね。スポーツというのは、本来そういう遊びなのだ。自分の体型や体力に見あったルールの種目を選んで、同好の士と競いあうゲーム=遊びだ・・・続きはブックトーク第29号で……)

 

◆たのしい夏のお祭り   真島マコト

始まるまでは、リオ・オリンピックにはなんの関心もなかったが、実際に真剣に闘う選手たちを見ると、やっぱり盛りあがるよな。

店番があるから、さすがに昼夜逆転というわけにはいかなかったけど。

ただもうすこし日本人のでていない競技をオンエアしてもらえないだろうか。

自転車、ボクシング、バスケット、サッカーの決勝リーグ、その他いろいろ。

日本人が活躍してるところだけ見たがっているというのは、テレビ局の勝手な決めつけだよな・・・続きはブックトーク第29号で……)

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毎回、驚きの質問が飛び交う「恋と仕事と社会のQ&A」コーナー。

今回の質問を駆け足でご紹介します。(抜粋でごめんなさい!)

  • ▼PickUp▼30代の女性です。育児サークルに参加しているのですが、ママ友との会話が苦手で仕方ありません。子どもの近況や、旦那の愚痴とか他愛もない会話がほとんどなのですが、正直「どうでもいい」と感じてしまいます。世間話が延々と3時間に及ぶ……
  • ▼Q.1▼41歳男性です。参院選の日の夜に書いておりますが、今回の結果には絶望的になってしまいます。日本はこの先どうなってしまうのだろう? 多数派にとっては、少数派へのしわ寄せよりも目先のお金の方が重要なのでしょうか? 石田さんはどのように……
  • ▼Q.2▼明日術後1年検診です。時間を大切に過ごしていきます。高2娘の進路について衣良さんの意見をお聞かせください。娘は専門学校に行き、飛行場で働くグランドスタッフになるのが合っているかなと思っています。ただ、派遣社員が多いと聞きます。衣良……
  • ▼Q.3▼41歳男性です。月イチ2文運動、盛況のようで何よりです。自分は買っても読めない本が部屋に積んである状態ですが。石田さんは少年時代から大量の本を読んでいらっしゃるようですが、自然に速読ができたのでしょうか。お忙しい今、どのくらいのペ……
  • ▼Q.4▼結婚前提で付き合っていた彼に別れを切り出されました。突然のことでショックな上に、彼が同僚の女性と結婚の準備をすすめているということが発覚しました。私とは4年つきあって、親にも会っていたし、結婚の話もしていただけに、その裏切りがショ……
  • ▼Q.5▼21歳の学生です。ひと月前からつきあっている彼氏とのデートがマンネリで悩んでいます。毎回、駅で待ち合わせてラブホテルに直行するようなデートばかりなんです。「普通のデートがしたい」とお願いしているのですが、いつも適当に流されてしまい……
  • ▼Q.6▼兄弟の婚約者が受け入れられず悩んでいます。兄の婚約者ですが、このままいけば結婚するのではないかと考えるとぞっとします。会話は自慢話ばかり、他人の気遣いができない、言葉遣いも悪い、たいして可愛くもない。いいところを探してそこを好きに……
  • ▼Q.7▼妻の存在が重すぎてつらいです。どこにでもついてきて、四六時中べったり一緒にいようとします。外出しようものなら、すぐにGPSで居場所を特定されたり、携帯で呼び戻されたりするため、1人の時間もろくに持てません。男友達との飲み会について……

さてさて、石田衣良の回答は?

続きはブックトーク本編でお楽しみ下さい。

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石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』では、読者からの人生相談を募集中。

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